RStudio&RmdからVSCode&Quartoに移行した話 on Windows11

エディタはAtomを使っていたのですが、開発が終わってVSCodeに移行したのでRの環境もVSCodeに移行することにしましたので、導入手順のメモを残しておきます。

なお、日本語関係のトラブル回避のために、システムロケールUTF-8に設定してます(一応、ベータとのことなので自己責任で・・・)

WindowsのシステムロケールUTF-8

大まかな流れ

  • Rのインストール
  • TinyTeXのインストール
  • VSCode対応のためのRのパッケージのインストール
  • VSCodeのインストール
  • フォントのインストール
  • Quartoのインストール
  • VSCode拡張機能のインストール
  • VSCodeの設定

Rのインストール

https://cran.ism.ac.jp/ よりダウンロードしてインストール(執筆時点の最新版は4.2.2)

TinyTeXのインストール

Rを起動して

# TinyTeXパッケージのインストール
install.packages("tinytex")
# TinyTexのインストール
tinytex::install_tinytex()
# 日本語関係パッケージのためのリポジトリ設定
tinytex::tlmgr_repo("http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet/")
# 日本語関係パッケージのインストール
tinytex::tlmgr_install("collection-langjapanese")

VSCode対応のためのRのパッケージのインストール

install.packages("languageserver")
install.packages("httpgd")
install.packages("ragg")

Tidyverseのインストール

install.packages("tidyverse")

VSCodeのインストール

個人的にはディレクトリのコンテキストメニューに「Codeで開く」があると便利なので、チェックを入れとく。

追加タスクの選択

フォントのインストール

お好みでどうぞ。この後のQuatoのPDF出力はNotoフォントの例を示してます。

  • Noto Sans JP
  • Noto Serif JP
  • PlemolJP (VScode用)

Quartoのインストール

quarto.org

VSCode拡張機能のインストール

  • R
  • R Debugger
  • Quarto
  • vscode-icons

VSCodeの設定

Rの拡張機能の設定
  • Use Httpgdにチェックを入れる
ショートカットでパイプの入力

qiita.com

コードチャンクのショートカット

[Ctrl] + [Shift] + [i] でコードチャンクの入力ができるが、RStudioと同じ([Ctrl] + [Alt] + [i])にしたい場合は以下のページを参考に設定する。

www.schmidtynotes.com

Quarto Bookの作成

_quarto.yml を以下の内容で作成する。PDFとHTML出力に対応。

index.qmd を以下の内容で作成する。章を追加する場合は新たに.qmdファイルを作成して、chaptersのところに追加する。

Render HTML & PDF

.qmdファイルの編集ウインドウの右上にある「Render HTML」もしくは「Render PDF」をクリックすると、HTMLやPDFへの変換が行われ、プレビューが表示される。

Render HTML

Render PDF